陥没乳頭は見た目だけだなく、機能にも影響を与えます
陥没乳頭は見た目や授乳などの機能にも影響を与えますが、手術で治療を行うことが可能です。
陥没乳頭とは乳首が引っ込んでいる状態のことをいいます。先天的な要素が強く、簡単にいうと乳管(お乳がでる管)の周りに瘢痕(邪魔な組織)がまとわりつくことで乳首がへこんでしまう状態のことです。つまりこの邪魔な組織を取ってあげることが重要になりますが、そもそも乳管自体が影響していることもあるため手術の際に乳管を切ってしまったほうがいいという報告もあります。ただ、乳管は乳腺からお乳を運ぶ大事に役割をしているのでこれを切断すると授乳が難しくなってしまう可能性があります。基本的には乳管を残したまま手術をすることが多いですが、授乳がすでに終わってしまって今後妊娠の予定がなければ乳管を切断することもあります。
当院では乳管を温存する場合には乳頭を縦に切って中の乳管を確認しながら周りの瘢痕祖組織を解除して手術を行うシンプルな方法を採用しております。傷もあまり大きくならず比較的再発もしないので有効な方法と考えています。手術の後は乳頭を数日糸で引っ込まないように引っ張ります。術後約3日目からは傷もシャワーで洗浄をしてもらうようにしております。抜糸は7日目を目安に行っております。日常生活では少し柔らかめの下着(スポーツブラやブラトップなど)をしばらく着用して頂くように推奨しております。
陥没乳頭の治療は形成外科医の中でもいろいろと意見が分かれ、手術の方法も複数ありますが確率された方法がないのも事実です。その分再発や後戻りも少し多いような印象があります。お悩みの方も非常に多いのも事実です。
ぜひ陥没乳頭でお困りの際はわかば皮ふ形成クリニックをご利用ください。