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ほくろをとるなら切開?炭酸ガスレーザー?・・・部位と大きさで決まります!!

[2023.10.18]
ほくろって取れるんですね!

まずほくろ自体を取りたいけどそもそも取れること自体知らない方もまだまだ多いと思います。

ほくろを取る理由として多いのが急に大きくなってきた、悪いものではないか心配、顔剃りするときひっかかる、かゆみがある、目の視界に入って困るなど様々な理由があります。ただそれでもほくろをきれいにきちんと取れるかどうか、そもそも取れるのかどうかも知らいないという方もまだまだ多く存在します。

少し専門的な話ですが、ほくろは医学的には母斑(ぼはん)といいます。ほくろを作っている細胞は皮膚、専門的には表皮の深いところに存在します。

ほくろを切除するときには切って縫う(切開縫合)と炭酸ガスレーザーどちらかを使用することが一般的です。ただ、ほくろという腫瘍をきちんと細胞の残りなく切除するには切開縫合のほうがいいと思います。これは皮膚の深部にある母斑細胞もきちんと全部切除できるからです。炭酸ガスレーザーの場合は取り残しが意外と起こりやすいため再発することもしばしばあります。

切開 VS 炭酸ガスレーザー

ほくろを切除する方法として切開(切って縫合)か炭酸ガスレーザー(削り取る)の2通りがあることは上でも説明しました。結局どっちがきれいになるの?と疑問に思われる方も多いと思います。(なんとなくレーザーで取るというほうが聞こえが良く痕も目だないように思われる方が多いと思いますが・・・)

結論からいうと部位と大きさによって分けているということです。炭酸ガスレーザーの目安としては3mm程度の大きさ、膨らみがないようなほくろに対して良い適応となります。一方切開の適応は4mm以上で隆起があるものを対象としております。あと炭酸ガスレーザーは顔や首にはよい方法ですが、背中や手などは意外と傷あとが目立つことがあります。ざっくり使い分けるとしたらこのように考えています。手術の後のケアも切開もレーザーも大きくは変わりません。当院では翌日からの傷を含めた洗浄(洗顔、シャワー)を行い軟膏を塗ってガーゼなどで保護をした頂くだけですのでほとんどの方が自宅で十分に行えます。傷をよく洗っていいの?と聞かれますが、形成外科ガイドラインでは水道水の洗浄で十分というデータがありますので心配ありません。とにかくきれいに石鹸を使って洗うことが消毒だと思って下さい。

ほくろ 切開

切開(切って縫うこと)は傷あとが残るのでしょうか?とよくご質問を頂きますが、傷は残るという回答になります。形成外科医はしわの方向や縫い方、術後のアフターケアなどを徹底することで目立ちにくい傷あとに仕上げるようトレーニングを受けておりますのでご自身で思われているほど傷が目立つということはあまりないかと思われます。当院ではなるべく小さい切開で、細い糸で縫合することで傷跡に対する最大限の配慮をしながら切除をしております。

ほくろ切開縫合直後

切開縫合 1か月

ほくろ 炭酸ガスレーザー

レーザー前

レーザー 1か月後

気になるほくろ是非ご相談にいらして下さい。

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