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眼瞼下垂

広島市安佐南区のわかば皮ふ形成クリニックでは、まぶたが重く開けにくいと感じる眼瞼下垂の治療に力を入れています。眼瞼下垂は単に見た目が眠そうに見えるだけでなく、視野が狭くなることで生活に支障をきたしたり、無理に目を開けようとして肩こりや頭痛を引き起こしたりする機能的な疾患です。当院では日本形成外科学会認定の形成外科専門医および指導医である医師が下祇園駅より徒歩5分という通いやすい環境で、地域の皆さんの目元の悩みを解決するお手伝いをいたします。

眼瞼下垂の症状について

眼瞼下垂(がんけんかすい)の症状は、自覚がないまま進行していることも少なくありません。もっとも分かりやすい症状は、まぶたが十分に上がらずに、黒目(瞳孔)の一部が隠れてしまう状態です。これにより、視界が上の方から狭くなっていくことを感じます。

まぶたを持ち上げる筋力が弱くなると、私たちの体は他の筋肉を使って補おうとします。具体的には、おでこの筋肉(前頭筋)を使って眉毛を無理に引き上げるようになります。その結果、以下のような二次的な症状が現れることが特徴です。

  • 常におでこに深いシワが寄っている
  • 夕方になると目の疲れや奥の痛みを感じる
  • 原因不明の肩こりや頭痛が慢性化している
  • 眉毛の位置が高くなり、目と眉の間が広くなっている
  • 顎(あご)を突き出すような姿勢で物を見る癖がついている

これらの症状は、ご自身では年齢のせいだと思い込んでいる場合も多いですが、適切な治療によって大幅に改善する可能性があります。特に、視界が広がることで日常生活の質(QOL)が向上し、外出が楽しくなったという患者さんも多くいらっしゃいます。

眼瞼下垂の原因について

眼瞼下垂が起こる原因は多岐にわたりますが、もっとも多いのは加齢に伴う組織の変化です。まぶたの中には、目を開けるための「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」というブラインドの紐のような役割を果たす組織がありますが、これが伸びたり剥がれたりすることで、筋肉の力がまぶたに伝わらなくなります。

現代において、若い世代でも増えている原因の一つが、コンタクトレンズの長期使用です。特にハードコンタクトレンズを長年使用している方は、瞬きのたびにレンズの縁がまぶたの裏側の組織を刺激し、腱膜が緩んでしまうリスクが高まります。また、アトピー性皮膚炎や花粉症などで日常的に目を強くこする習慣がある方も、組織がダメージを受けて発症しやすくなります。

その他の原因としては、脳神経の疾患や重症筋無力症などの全身疾患、あるいは生まれつき筋肉の力が弱い先天性のものがあります。当院では、単に手術を行うだけでなく、これらの背景にある原因をしっかりと診察で見極め、必要に応じて他科との連携も視野に入れた診断を行っています。

眼瞼下垂の病気の種類について

眼瞼下垂はその成り立ちによって、大きくいくつかの種類に分類されます。種類によって適切な治療アプローチが異なるため、正確な診断が重要です。

腱膜性眼瞼下垂(けんまくせいがんけんかすい)

もっとも一般的なタイプで、まぶたを挙げる筋肉自体には問題がないものの、筋肉とまぶたをつなぐ「腱膜」が緩んだり外れたりしている状態です。加齢やコンタクトレンズ、目をこする刺激などが主な要因となります。

偽性眼瞼下垂(ぎせいがんけんかすい)

目を開ける機能そのものは維持されていますが、まぶたの表面の皮膚が余って垂れ下がってくることで、視界を塞いでいる状態です。いわゆる「まぶたのたるみ」によるもので、高齢の方に多く見られます。この場合は皮膚を取り除く処置が中心となります。

先天性眼瞼下垂(せんてんせいがんけんかすい)

また若年者(10-20代)でも眼瞼下垂になることがありますが、これは先天的に眼瞼挙筋という瞼をあげる筋肉の機能が低下している場合がありこの場合は筋膜の移植などが必要になることがあります。先天的な要素がなく、瞼がなんとなく重い開けにくい頭痛がするなどの場合は一度眼科での診察をおすすめしております。ドライアイなど別の要因や神経の障害がないかど一度精査をしてもらうことが必要になります。近年一重の方が自分は眼瞼下垂ではないかと思って受診をするケースも増えてきているようで、多くは皮膚が被さっているだけで病的な眼瞼下垂ではない場合が多く、このようなケースでは皮膚のたるみを解除したり、二重を作成することで改善することが見込まれます。(病的な素因がなければ保険適応外となります)

ただ花粉症やアトピー性皮膚炎があって皮膚をこする癖があるような場合は腱膜性眼瞼下垂の可能性が高く手術が必要になることがあります。

その他の特殊な眼瞼下垂

急激に症状が出た場合や、物に二重に見える(複視)などの症状を伴う場合は、脳動脈瘤や糖尿病性神経障害、重症筋無力症などが隠れていることがあります。これらは緊急を要する場合もあるため、専門的な知識を持った医師による鑑別が不可欠です。

眼瞼下垂の治療法について

当院では、患者さんのまぶたの状態や原因に合わせて、最適な術式を提案しています。基本的には日帰り手術で行っており、形成外科専門医としての技術を活かし、丁寧な止血と縫合を心がけています。手術の詳細は「日帰り手術について」のページも併せてご覧ください。

挙筋前転法(きょきんぜんてんほう)

緩んでしまった挙筋腱膜を、まぶたの土台である「瞼板(けんばん)」に固定し直す手術です。二重のラインに沿って切開するため、傷跡は二重の中に隠れます。腱膜を本来の位置に戻すことで、筋肉の力がスムーズに伝わり、楽に目が開けられるようになります。

ハードコンタクトの使用歴が長く、挙筋前転法の適応となった患者さんの例です。術後は眉毛の位置が下がり、おでこのシワが改善される効果も期待できます。

眉下切開(眉下リフト)

まぶたを持ち上げる力は十分にあるものの、余った皮膚が視界を邪魔している場合に適しています。眉毛のすぐ下のラインで皮膚を切除するため、まぶたそのものの印象を大きく変えずに、自然な若々しさを取り戻すことができます。詳細は「眉下リフト(眉下切開)」のページを参照してください。

余剰皮膚が多く、皮膚の切除が適応となった患者さんの例です。この術式は、もともとの目の形を活かしたい方や、ダウンタイムを短く抑えたい方に選ばれています。

上眼瞼余剰皮膚切除

二重のライン上で皮膚を切除する方法です。睫毛(まつげ)のすぐ上の皮膚が厚い場合や、同時に二重の幅を調整したい場合に検討されます。ただし、皮膚が非常に厚い方の場合は、傷跡の段差が目立ちやすくなることもあるため、診察時に最適な方法を相談させていただきます。

料金について

眼瞼下垂の手術は、視界が遮られるなどの機能的な障害がある場合には健康保険が適用されます。一方、美容目的(単に目を大きくしたい、二重を綺麗にしたい等)の場合は自由診療となります。保険適用の場合の費用目安は以下の通りです。

項目 自己負担の目安(3割負担の場合)
眼瞼下垂手術(片側) 約20,000円程度
眼瞼下垂手術(両側) 約45,000円 ~ 50,000円程度

※上記費用には、再診料や処方箋料などは含まれておりません。また、使用する薬剤や術式によって前後することがあります。詳細な見積もりは診察時にお伝えいたします。

眼瞼下垂についてのよくある質問

Q1. 手術のあとの腫れや内出血はどのくらい続きますか?

A1. 個人差はありますが、強い腫れは術後2日から3日がピークで、1週間から2週間ほどで徐々に落ち着いていきます。完全に自然な状態になるには、3ヶ月から半年程度かかると考えておいてください。内出血が出た場合も、2週間程度で黄色くなり消えていきます。

Q2. 手術中に痛みを感じることはありますか?

A2. 局所麻酔をしっかりと行いますので、手術そのものの痛みはほとんどありません。麻酔の注射の際にチクッとした痛みがありますが、当院では極細の針を使用し、できるだけ痛みを軽減する工夫をしています。手術中は意識がありますので、まぶたの開き具合を確認するために、目を開けていただく動作をお願いすることがあります。

Q3. 手術の当日は車で帰れますか?

A3. 手術直後はまぶたが腫れたり、視野が不安定になったりする可能性があるため、ご自身での運転は控えていただいております。公共交通機関をご利用いただくか、ご家族の送迎をお願いいたします。

Q4. 抜糸はいつ頃行いますか?

A4. 通常、手術から7日後を目安に抜糸を行います。抜糸までは傷口を清潔に保っていただき、激しい運動や飲酒などは控えていただきます。

Q5. 仕事はいつから復帰できますか?

A5. 事務作業などの軽作業であれば、翌日から可能ですが、腫れや内出血が目立つ時期ですので、接客業などの方は1週間程度お休みを検討されるのが良いかもしれません。眼鏡やサングラスを着用してカバーされる患者さんも多いです。

院長より

眼瞼下垂は、年齢のせいだから仕方ないと諦めてしまっている方が非常に多い疾患です。しかし、形成外科という視点から見れば、まぶたの機能を再建し、同時に健やかな生活を取り戻すための大切な治療です。私はこれまで再建外科の世界で、がん治療や事故で失われた組織を取り戻す「再健」に注力してまいりました。その経験を活かし、今は広島の安佐南区で、地域の皆さんの目元のコンプレックスや機能異常を取り除く「再健外科」に取り組んでいます。

当院には、私のような形成外科専門医だけでなく、皮膚科の専門的な知識を持つスタッフも在籍しており、皮膚の状態をトータルで診ながら治療を進められるのが強みです。「最近、目が重くて疲れやすい」「おでこのシワが気になる」といった些細な悩みでも構いません。まずは一度、わかば皮ふ形成クリニックへご相談ください。丁寧なシミュレーションを行い、納得していただいた上で、共に治療のゴールを目指していきましょう。

詳しい診療の流れについては「当院の形成外科」のページもご覧ください。

文責 形成外科専門医 江草豪

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