ボツリヌス注射
ボツリヌス注射とは
ボトックス®は製品名であり、正式にはボツリヌス菌毒素といいます。もともとボツリヌス菌は食中毒を引き起こすことで有名な菌でした。ボツリヌス菌は体内に取り込まれると筋弛緩(筋肉の働きを弱める)が起こるといわれています。この菌から抽出した筋弛緩作用をもつ注射薬をボトックス®(アラガン社製)といい、一般的にはボトックスで周知されています。毒素を注射するというと一見怖いイメージがありますが、治療に用いるのはごく少量でさらに数ヶ月で効果が失われていきます。
シワの原因と治療
シワには表情筋によりできるシワとほうれい線のようにもともとある溝のようなシワがあります。ボツリヌス注射を用いた治療は笑ったり筋肉を動かしたときに出る表情ジワに有効です。また近年では皮膚の小じわや毛穴の開きに対してや、わきが・多汗症の治療にも使用されています。
当院で行っているボツリヌス注射
アラガン社製のボトックス®と韓国製のボツラックス®を使用しています。
比較表
以下に主に注入を行っている部位を示します。
ボツリヌス注射による合併症について
内出血・腫れ:注射によって注入するので内出血が起こる可能性があります。小さい出血であれば数日で軽快します。
違和感:注射後に筋肉が動かしにくくなるので違和感や笑いにくくなる、おでこに注射した場合にはまぶたが開けにくくなったといった症状がでることがあります。ボツリヌス注射は効果が次第に弱くなってくるため待つことで改善することがほとんどです。
アレルギー反応:頻度は少ないですが、お薬が体に合わずアレルギー様症状がでることが稀にあります。その場合別の治療が必要になることがあります。
効果不足:効果が弱いと感じた場合には追加で投与をすることがあります。
*以下の方には注射を行っておりません
- 妊娠中・授乳中の方、妊活中の方
- 神経系の持病がある方
- 未成年の方