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丹毒・蜂窩織炎

皮膚に起こる細菌感染症

丹毒・蜂窩織炎とは

皮膚は表から表皮・真皮・脂肪・筋膜・筋肉・骨といったように層構造になっております。蜂窩織炎は脂肪層までにて起こる皮膚の細菌感染症です。顔に起こる蜂窩織炎のことを丹毒と呼んでいますが、原因になる細菌が異なります。

丹毒・蜂窩織炎の原因

小さな擦り傷や毛抜きなどの痕から細菌が皮膚の中へ侵入し感染を起こします。特に糖尿病や膠原病など感染しやすい基礎疾患などがある場合に起こりやすくなります。

丹毒・蜂窩織炎の症状

皮膚の赤み(発赤)・腫れ(腫脹)・痛み(圧痛)・熱感を特徴とします。発熱などの全身症状を伴うこともあります。放置して蜂窩織炎が進行すると筋膜炎や菌血症(菌が血液中に回ること)になることがあり注意が必要です。

丹毒・蜂窩織炎の診断や参考になる検査項目

採血検査にてどれくらい炎症反応があるかを調べます。MRIなどの画像検査で筋膜まで炎症が波及していないか診断することもあります。傷から膿を認める場合などは細菌培養検査を行うこともあります。丹毒の場合、溶連菌という細菌感染が多く腎臓へ影響がでることがあるため腎機能やASOを調べることがあります。

丹毒・蜂窩織炎の治療

治療は抗生剤投与と安静が必要になります。さらに適宜症状に合わせて軟膏や抗炎症剤を併用します。丹毒の場合腎炎の併発予防で抗生剤を長めに内服して頂くことがあります。蜂窩織炎の場合は特に足などに症状が出現すると歩行や運動などで悪化することがあるため松葉杖やシーネ固定を行うことがあります。炎症や症状が強くより深部の感染が疑われる場合などは入院治療が必要となります。

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