ガングリオン
ガングリオン・粘液嚢腫とは
手指の関節近くにできやすい、中にムチンと呼ばれるゼリー状の物質が詰まった良性の腫瘍です。関節の周辺に米粒大からピンポン
玉大の腫瘤ができます。大きくなると神経を圧迫してしびれなどの症状がでることがあります。手をよく使うスポーツや仕事をされている方に認められやすい疾患です。様々な年代の方に認められる良性の疾患です。
粘液嚢腫はガングリオンと似た疾患ですが、骨の変形を認める(へバーデン結節、関節リウマチ、変形性関節症など)ことが多いため、レントゲン検査が必要になることがあります。また、粘液嚢腫は指先の関節に形成されやすいのも特徴です。
検査
超音波検査やMRI検査を行うことがあります。
治療
保存的治療
→注射にて内容物を吸引し圧迫を行います。その後、膨らんでこないようにテープなどで圧迫を行います。
外科的治療
→大きくなってきたり、神経症状がある場合に手術を行います。粘液嚢腫の場合は骨の処理と皮膚の再建が必要な場合もあります。ただ、手術をしても再発することがあります。
合併症
出血、血腫、感染、創部離開、瘢痕拘縮(傷跡が目立つ・指が動かしにくくなる)、術後疼痛、再発、再手術の必要性、局所麻酔に伴うアレルギーなど
*診察時に詳しくお話させて頂きます。
術後の通院、処置について
術後は安静のために添え木(シーネ)をさせて頂くことがあります。翌日あるいは翌々日には外来で傷を確認させて頂きます。傷が問題なければ自宅処置をして頂きますが、包帯など巻くのが困難であれば外来でガーゼ交換をさせて頂きます。抜糸は10-14日を目安に行います。抜糸後はテープ固定をさせて頂きます。