ほくろの治療・ほくろ除去
広島市安佐南区の「わかば皮ふ形成クリニック」では、気になるほくろの診断から除去までを専門的に行っています。私たちのクリニックの大きな特徴は、日本形成外科学会認定の形成外科専門医および指導医である院長が、すべての手術を直接担当している点です。ほくろは医学的には「母斑細胞性母斑」と呼ばれ、多くは良性のものですが、中には悪性腫瘍と見分けがつきにくいケースも存在します。当院では形成外科医としての高度な知識を活かし、ダーモスコピーという特殊な拡大鏡を用いた正確な診断を心がけています。
下祇園駅から徒歩5分の通いやすい立地にあり、皮膚科、形成外科、美容皮膚科の3つの視点から、健康面だけでなく見た目の美しさ(整容性)にも徹底的にこだわった治療を提案いたします。保険診療での切除から自由診療のレーザー治療まで幅広く対応しており、皮膚の外科専門施設として、これまで多くの患者さんの日帰り手術を行ってきました。皮膚の悩みは見た目のコンプレックスだけでなく、時には健康上のリスクを伴うこともあります。私たちは地域の皆さんが健やかな毎日を過ごせるよう、全力でサポートいたします。
ほくろ(母斑細胞性母斑)の症状について
ほくろは、母斑細胞(ぼはんさいぼう)という細胞が増殖することによって生じます。色調は黒色や茶褐色が一般的ですが、中には皮膚の色に近い「肌色のほくろ」も存在します。症状としては以下のような特徴が見られます。
- 形状の変化・・平坦なものから、ドーム状に盛り上がったものまで様々です。
- 色のバリエーション・・真っ黒なもの、薄い茶色のもの、色が混ざっているものがあります。
- 毛の有無・・ほくろの中から太い毛が生えている「獣皮様母斑(じゅうひようぼはん)」と呼ばれるタイプもあります。
- 加齢による変化・・年齢とともに少しずつ大きくなったり、色が薄くなったりすることがあります。
基本的には痛みやかゆみはありませんが、盛り上がっているほくろの場合、服にこすれたり髭剃りの際に傷つけて出血したりといったトラブルが起こりやすいのが特徴です。また、足の裏や手のひらなどの刺激を受けやすい部位にあるほくろは、患者さん自身が「悪性ではないか」と心配されて受診されるケースが多く見られます。
見た目がほくろに似ていても、実は別の病気であることも少なくありません。例えば、高齢の方に多い「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」や、盛り上がりのある「粉瘤」など、様々な可能性があります。適切な処置のためには正確な診断が欠かせません。
ほくろと似た症状については「できもの・しこり」のページも参照してください。
ほくろの原因について
ほくろができる原因は、神経堤(しんけいてい)という組織に由来する「母斑細胞」が、皮膚の一定箇所に集まって増殖することにあります。この母斑細胞がメラニン色素を作り出すため、黒く見えるようになります。主な要因や背景については以下の通りです。
発生のメカニズム
本来、色素細胞(メラノサイト)になるべき細胞が、未分化な状態(母斑細胞)のまま増殖することで発生します。一般的にほくろは遺伝しないと考えられていますが、体質的にほくろができやすい方は存在します。
紫外線による影響
後天的なほくろの多くは、紫外線のダメージが引き金となる要因(リスク因子)となって発生したり、既存のほくろが濃くなったりすることがあります。特に顔や腕などの露出部は日光の影響を受けやすいため、ほくろが目立ちやすい傾向があります。
ホルモンバランスと外部刺激
思春期や妊娠期など、ホルモンバランスが大きく変化する時期に新しいほくろが増えることがあります。また、特定の場所を何度もこすったり、強い刺激を与え続けたりすることも、細胞の活性化につながる可能性があると考えられています。
ほくろの病気の種類について
ほくろには、その大きさや形状、発生した時期によっていくつかの分類があります。また、ほくろに非常によく似た「注意すべき腫瘍」についても知っておくことが重要です。診断を誤ると、不適切な治療を行ってしまう恐れがあるため、当院では慎重に見極めを行います。
母斑細胞性母斑(一般的なほくろ)
最も一般的なタイプで、数ミリ程度の小さな黒い点のようなものです。真皮(皮膚の深い層)まで細胞が存在することが多く、完全に除去するには適切な深さまでの処置が必要になります。境界がはっきりしており、形が対称的であるのが良性の特徴です。
巨大色素性母斑(黒あざ)
生まれつきある大きなほくろで、成人で直径20cmを超えるものを指します。これほど大きなものは、将来的に悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚がんの発生母地(がんができる元)になる可能性があるため、定期的な経過観察や計画的な切除が必要になります。
注意が必要な「似たできもの」
ほくろだと思っていても、実は以下のような疾患である場合があります。これらは治療法が全く異なるため、形成外科専門医による目利きが非常に重要です。
- 基底細胞癌(きていさいぼうがん)・・最も頻度の高い皮膚がんですが、初期は黒いほくろのように見えます。
- 悪性黒色腫(メラノーマ)・・非常に悪性度の高いがんです。形が歪、色がムラ、境界がギザギザしているなどの特徴があります。
- 脂漏性角化症・・「老人性いぼ」とも呼ばれ、表面がカサカサした良性の腫瘍です。
- 青色母斑・・皮膚の深い場所に色素があるため、青っぽく見えるほくろです。
皮膚がんの可能性を否定(病気ではないと判断)するためには、視診だけでなくダーモスコピー検査や、必要に応じて組織の一部を調べる病理検査が不可欠です。当院では切除したすべての組織を病理検査に提出し、再発の可能性や良悪性の最終判断を行っています。
ほくろの治療法について
わかば皮ふ形成クリニックでは、ほくろの大きさ、場所、深さ、そして患者さんが「保険診療」か「自由診療」のどちらを希望されるかに合わせて、最適な術式を選択しています。当院は日帰り手術に力を入れており、傷跡を最小限にするための形成外科的技術を駆使しています。
手術の詳細については「当院の日帰り手術」のページもご覧ください。
単純切除術(皮膚腫瘍切除術)
最も標準的な手術方法です。ほくろの周囲を「紡錘形(木の葉状)」に切開し、細胞を根こそぎ取り除いた後に、周囲の皮膚を寄せて縫い合わせます。この方法のメリットは、再発率が極めて低く、取った組織を確実に病理検査に出せる点です。当院では皮膚のしわのライン(RSTL)に沿って切開を行うため、時間が経つと傷跡がシワと同化して目立ちにくくなります。
巾着縫合術(きんちゃくほうごうじゅつ)
小さな円形のほくろに対して行われる方法です。ほくろを丸くくり抜いた後、特殊な縫い方で傷口を巾着のようにシュッと縮めて閉鎖します。切開線を長くせずに済むため、部位によっては非常にきれいに仕上がります。ただし、皮膚のゆとりがある場所に限られるなどの条件があります。
炭酸ガスレーザー(自由診療)
主に顔にある3mmから4mm以下の小さなほくろが適応となります。レーザーでほくろの組織を「削り取る」イメージの治療です。メスで切らないため縫合の必要がなく、術後のダウンタイムが比較的短いのが特徴です。ただし、組織が残ると再発の可能性があるため、確実に良性と判断できる場合にのみお勧めしています。
レーザー後の経過については、1週間から2週間ほど軟膏やテープで保護していただく必要があります。徐々に皮膚が再生し、赤みが消えていくことで目立たなくなります。
高度な再建技術(皮弁作成術・植皮術)
大きなほくろや、まぶたの縁、鼻の頭など「単純に縫い寄せると形が歪んでしまう場所」では、形成外科の専門技術である皮弁(ひべん)や植皮(しょくひ)を用います。周囲の皮膚をスライドさせて欠損部を埋めることで、機能を損なわずに整容性を維持します。院長はがんセンターでの再建外科経験が豊富ですので、難易度の高い部位もお任せください。
詳しい術式の解説は「皮弁形成について」や「皮膚移植について」のページを参照してください。
分割切除術
非常に大きな「黒あざ」などの場合、一度にすべて取ろうとすると無理が生じるため、数ヶ月おきに2回から3回に分けて切除する方法をとることがあります。これにより、少しずつ皮膚を伸ばしながら無理なく閉鎖することが可能になります。
料金について(保険診療の目安)
ほくろの除去が保険適応になるのは、「悪性の疑いがある」「引っかかる」「視界に入る」「髭剃りの邪魔になる」「強いコンプレックスを感じる」といった医学的な理由がある場合です。当院では3割負担の方で、以下の金額がおおよその目安となります。
| 部位 | 治療費(3割負担・病理検査込) |
|---|---|
| 露出部(顔・首・腕など) | 約8,000円 - 17,000円 |
| 非露出部(胴体・太ももなど) | 約7,000円 - 16,000円 |
※上記費用には、手術費用のほかに初診料・再診料・処方料(約1,000円程度)が別途かかります。 ※部位や腫瘍の大きさ、個数によって前後いたしますので、診察時に詳しくお伝えいたします。
ほくろ治療についてのよくある質問
Q1. ほくろ除去は保険でできますか?
A1. はい、可能です。単なる美容目的ではなく、日常生活に支障がある、または悪性の心配があるといった場合は保険が適用されます。診察時に症状を確認し、適切に判断いたします。なお、見た目のみを改善したいというご希望の場合は自費診療となることもあります。
Q2. レーザーと切開、どちらがきれいになりますか?
A2. ほくろのサイズや場所によります。顔の3mm以下の小さなものであればレーザーでも非常にきれいに治りますが、それ以上のサイズや、腕・足などは切開して縫い合わせる方が最終的な傷跡が目立たなくなる場合が多いです。形成外科医の視点から、最も仕上がりが良い方法をご提案します。
Q3. 傷跡は残りますか?
A3. 皮膚を切る以上、医学的には「傷跡がゼロになる」ことはありません。しかし、形成外科では真皮縫合(深い層の縫合)を行い、皮膚のシワに沿って傷を作ることで、数ヶ月から半年経つとほとんど目立たない状態まで持っていくことが可能です。アフターケアのためのテープ保護なども丁寧にご指導します。
傷跡のケアの詳細は「きず(傷)とは」のページを参照してください。
Q4. 手術当日にすぐ取ってもらえますか?
A4. 当院ではまず診察を行い、血液検査や手術日の予約を行っていただくのが原則です。ただし、緊急性が高い場合や予約状況に余裕がある場合は、当日の処置が可能なこともありますのでご相談ください。
Q5. 子供のほくろも除去できますか?
A5. 局所麻酔に耐えられる年齢(おおよそ10歳以上)から対応可能です。小さなお子さんで全身麻酔が必要な場合などは、連携する総合病院などをご紹介させていただくことも可能です。
院長より
わかば皮ふ形成クリニックのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。院長の江草豪です。私は日本形成外科学会認定の形成外科専門医として、これまで大学病院やがんセンターで数多くの腫瘍手術や再建手術に携わってきました。かつてがんセンターでは、失われた機能を回復させる「再建外科」に心血を注いできましたが、現在は当院において、地域の皆さんの悩みを解消し、健やかな笑顔を取り戻すための「再健外科」に取り組んでいます。
ほくろは誰にでもある身近なものですが、それゆえに「どこで相談すればいいかわからない」「手術が怖い」と一人で悩まれている方も多いのではないでしょうか。広島市安佐南区祇園のこの地で、私は形成外科医として培った技術のすべてを注ぎ込み、なるべく痛みが少なく、そして何より傷跡がきれいに仕上がる手術を提供することをお約束します。
当院では、皮膚科としての診断力と美容的な美意識、そして形成外科としての確かな手術手技を融合させた治療を行っています。「ほくろだと思っていたら、実は放置してはいけないものだった」というケースを、私はこれまで何度も経験してきました。だからこそ、どんなに小さなほくろでも、丁寧に診察し、病理検査でしっかりと確認することを徹底しています。
「顔のほくろがずっと気になっていた」「最近大きくなってきた気がして不安だ」という方は、ぜひ一度、わかば皮ふ形成クリニックにご相談ください。診察は10分程度で、治療方針から費用、術後の経過まですべて分かりやすくご説明いたします。皆さんが抱えている不安を安心に変え、明るい気持ちで毎日を過ごせるようお手伝いさせていただきます。
診療の詳しい案内は「当院の形成外科」のページでも紹介しています。お気軽にお越しください。

