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尋常性疣贅(イボ)

イボ(尋常性疣贅)とは

HPV(パピローマウイルス)によるウイルス性のいぼです。体中どこでもできますが、特に足の裏にできることが多いです。見た目はたこ・魚の目のように見えますが、よく見ると黒い点状の血管が確認できます。ウイルス性なので触ると別の部位に移ります。また、家族の間でも移ることがあります。

イボ(尋常性疣贅)の原因

子供で見られることが多い疾患です。小さい傷などからウイルスが侵入することで感染します。このウイルスはいろんなところに存在するので幼少期時代に免疫がないため感染しやすいのが特徴です。

イボ(尋常性疣贅)の治療

外用薬、内服治療、液体窒素治療を行います。一つの治療でもなかなか治るまでに時間がかかるので治療法を組み合わせて行うことが多いです。また、足の裏などは歩くことが刺激になりウイルスが活性化するため治りにくい部分の一つです。治療期間について個人差はありますが、3か月~長いと1年以上治療に時間を要することがあります。

外用薬はサリチル酸軟膏という硬い角質を柔らかくする作用がある外用薬を使用します。外用薬単独ではなかなか治らないので分厚くなった角質を削たっり、後述する液体窒素療法を組み合わせます。

内服治療はヨクイニン(はとむぎ)という漢方を内服することでウイルスに対する免疫ができやすくなるといわれています。9~18錠を1日3回に分けて内服しますが、量と回数が多くきちんと続けられ方にすすめております。

②液体窒素とは-196℃のドライアイスのことです。これを含ませた綿棒やスプレーを用いてイボを冷凍凝固(焼却)します。角質が分厚いと効果が低くなるので角質を削ってから液体窒素をあてます。液体窒素療法は1回で治ることが少なく複数回必要になってきます。1週間~2週間おきに治療を行うことをすすめております。

液体窒素療法の合併症として⑴痛み、⑵痕が残る、⑶水ぶくれがあります。

⑴痛み:治療当日、翌日にあたりに痛みが出ます。ただし何日も痛かったりした場合には次回診察時にお伝え下さい。少し弱めて行う必要があります。お子様の場合は痛みがでると治療が継続できないため弱めで長く行うことがあります。

⑵痕が残る:液体窒素は軽い火傷といっしょなので強くやりすぎると色素沈着がの残ることがあります。

⑶水ぶくれ:強く当てたり、治療部位が擦れることで水ぶくれができることがあります。水ぶくれは放置すると細菌感染を起こすことがあるので早めに受診して下さい。基本的には軟膏処置で数日で軽快します。

時間がかかって通院が難しい場合や治療での反応が乏しい場合には、手術でいぼを切除したり、レーザーで削ったりする治療も行っております。ただ、イボが大きく皮膚の深いところまでウイルスが侵入してると再発する可能性もあります。

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