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先天性耳瘻孔

耳瘻孔とは

生まれたときから耳の前や耳介に瘻孔(ろうこう)が形成された状態をいいます。瘻孔はトンネル状になっており、耳の軟骨にくっつくものや外耳道のほうへ連続するものもあります。耳瘻孔に細菌が入り込むことで感染を起こすことがあります。

耳瘻孔の原因

耳瘻孔は赤ちゃんがお腹にいるときに耳が形成される過程で一部癒合が不完全で瘻孔が形成されるといわれています。アジア人には5%程度(報告で差があり)の頻度で認められるといわれています。

耳瘻孔の治療

瘻孔の完全摘出が必要です。感染を起こしている状態だと手術しても再発率が高くなるので感染を鎮静化させて落ち着いてから手術を行います。瘻孔はどの方向に向かっているか予測が付かないので瘻孔の中をピオクタニンという色素で染色します。瘻孔を取り残さないように注意しながら剥離し、摘出します。欠損が大きい場合にはドレーンを留置することがあります。手術は局所麻酔で可能ですが、お子様の場合は全身麻酔が必要になることがあります。

合併症

出血、血腫、感染、創部離開、瘢痕拘縮(傷跡が目立つということ)、術後疼痛、再発、再手術の必要性、局所麻酔に伴うアレルギーなど

*診察時に詳しくお話させて頂きます。

術後の通院、処置について

術後は翌日あるいは翌々日に再診をして頂きます。ドレーンを留置している場合はその際に抜去します。抜糸までは自宅で処置を行ってもらいますが、通院ご希望の方はご相談下さい。抜糸は1週間を目安に行います。術後はテーピングで傷の保護を行います。

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