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わきが

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わきが(腋臭症)とは

人間にはアポクリン腺、エクリン腺という2つの汗を分泌する腺があります。エクリン腺は全身にあるのに対してエクリン腺は脇や乳輪、陰部などに存在し毛根と繋がっています。アポクリン腺は本来フェロモンの役割をしており、思春期以降に臭いが強くなる傾向にあります。アポクリン腺から分泌される汗は本来臭いはあまりありませんが、皮膚にいる細菌によってそれが分解されて臭いを発します。わきがの方はこのアポクリン腺の数も多く分泌量が多い傾向にあります。

わきが(腋臭臭)の原因

遺伝的要素が強く、親戚にわきがの方がいる場合遺伝する傾向が高いと考えられています。また、ストレスによって臭いが悪化することがあるとも考えられています。

わきが(腋臭症)の治療

塗り薬

汗を減らすことで症状が緩和される可能性があります。多汗症の症状が強い場合には塗り薬から始めることも可能です。原発性腋窩多汗症の症状に該当する場合には保険でお薬が使えます。

原発性腋窩多汗症の診断基準(2つ以上あてはまる場合が該当)

・最初に過剰な腋汗が出たのは25歳以下である・左右同じように腋汗が出る・睡眠中は腋汗が止まっている・1週間に1回以上、過剰な腋汗がでる・家族にも同じ症状の人がいる・腋汗によって日常生活で困ることがある

重症度判定

1.発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない

2.発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある

3.発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある

4発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

ボツリヌス注射(自費)

ボツリヌス注射を行うことで一時的に汗を減らすことが可能です。ただ、4~6ヵ月程度で効果が薄まってくるので定期的に投与することが必要です。ボツリヌス注射自体にわきがを治す効能はありませんが、症状を軽減することが可能です。

手術(皮弁法)

腋毛が生えている部分を目安にアポクリン腺の除去を行います。除去範囲をマーキングしその中央で1か所か2か所の切開線を脇のシワに沿ってデザインします。麻酔を除去範囲に十分効くように麻酔を行います。切開予定部位から切開を加えて、アポクリン腺があると思われる皮膚の剥離を行います。剥離した皮膚を裏返し、アポクリン腺を目で確認しながらハサミで切除します。十分に切除を行ったところで止血・洗浄を行います。わきがの手術でh術後に出血をおこすことがあるため血腫ができないようにドレーンと呼ばれる血抜きの管を留置します。傷を丁寧に縫合し、術後はガーゼとテープで脇をしっかり固定します。固定は3-5日間行いますのでその間脇が少し動かしにくくなります。ドレーンを留置した場合は術翌々日に外来で抜去します。抜糸は1週間程度で行います。臭いは100%減ることはありませんが、70-80%程度は軽減されるといわれています。

手術を行う時期に関しては様々な見解がありますが、局所麻酔で行うことや術後の安静を考え当院では18歳以上を目安に手術を行っております。

また術後の安静制限があるため片側づつの手術をすすめております。

術後注意点

脇をガーゼとテープで固定します。しばらく腕の挙上が難しくなるため前開きの服の着用をおすすめしております。激しいスポーツや手を高く挙げる行為は1週間は控えて下さい。術後3日目にガーゼー交換、7日目に抜糸を行います。

合併症

術後出血・血腫・・・予防のためにガーゼ固定、ドレーンを留置します。血腫が形成されると感染を起こすことがあるため場合によっては再度傷を開窓して血腫を除去します。

傷あと・・・アポクリン腺を取ることに固執しすぎると皮膚が薄くなり、傷跡が目立ちやすくなります。また術後に傷が開いたりすることがあります。特に皮膚を薄くし過ぎると色素沈着やひきつれを起こすことがあるます。瘢痕(傷あと)になる場合は修正が必要になります。

臭いの残存・・・アポクリン腺は体のいろんなところに存在するため腋部分を切除しただけでは臭いがゼロになることはありません。腋に関してはおよそ70~80%程度の改善が手術で得られると考えられています。臭いの残存に対して再手術を行うこともありますが、改善率は低くなる(瘢痕化するため)なります。

創部感染・・・傷が細菌感染を起こすことがあります。これは血腫などを放置しておくと感染しやすいため異常があれば早めに処置をして対応致します。抗生剤を長めに内服して頂くこともあります。

術後のしびれや痛みの残存・・・術後一定の体勢をとることで腕のしびれや痛み残ることがありますが、時間経過と共に改善することがほとんどです。

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